そういえば昔バイクというものに乗っていた

くらぶアミーゴblogの「バイクに首ったけ」を見て、昔バイクというものに乗っていたことを思い出した。原付だったけど、MTX50Rという比較的大柄なモトクロス車は長距離を走ってもあまり疲れなかったので、大阪から福井県や丹後半島あたりへしょっちゅう出かけていた。

高校卒業直後、バイクに乗りはじめた頃、病みつきになったのが、風も光も全身で感じることが出来るという点。冬寒かろうが、夏暑かろうが、とにかく光をいっぱい浴びて風をビュンビュン切って走ることの気持ち良いことと言ったら、もう言葉で形容しようがないくらい感激したなあ。もっとも、これは当時まだ花粉症が発症していなかったおかげでもある。

そして、原付にもかかわらず遠出が好きだったというのは、道がどこまでもつながっているという当たり前のことを確かめる面白さにハマっていたから。地図に載っている道が行ってみると本当にそこにあるとか、地図には載っていないものがそこにあったとか、そういうことに一々感動していた覚えがあります。

残念ながらたくさん撮ったはずの写真が今は一枚もない。でも、たまたま通りかかった漁村で遭遇した秋祭、山の色、海の色、写真や録音のように記憶に焼き付いている。

大学3年の時に、自動車の運転免許を取った。教習所に行くお金がなかったので、何ヶ月も試験場へ通って、テストのみで取った。「飛び込み」というと自信満々の強者ばかり来ていると思われるかもしれないが、試験場の常連には「取り消しになった元プロ」から「主婦」までいろんな人がいて楽しかったなあ。大阪の試験場(門真)の路上試験は、コースに中央環状線という片側4車線の大きな道路への合流が含まれていて、みんなコースの説明を聞いただけでビビった(田舎の高速道路よりずっと恐ろしいと思います)。バイクの免許もなんとかしたかったけど、その後は卒業論文に差し掛かり、お金だけでなく時間もなくなった。

その後、私のバイクライフはといえば、大学を出た後も続いた学生時代に1年間ほどお世話になった新聞配達のアルバイトで使っていたヤマハ・メイトとのお付き合いを最期に途切れてしまったのでした。朝は眠かったけど、バイクでの配達はなかなか楽しかった。冬雪が積もるとチェーンを巻いて走ってました。

またバイクに乗りたいなあ。今度は大きいのがいいな。サイドカーもいいなあ。やりたいことが増え過ぎて、困りはしないけれども、さてどうするかねえ。